東京藝術大学は、我が国唯一の国立総合芸術大学として、創立以来の自由と創造の精神を基本理念とし、我が国の芸術文化の発展に指導的役割を果たしてきました。音楽学部は、これまで100年以上に渡り、多くの音楽家、研究者、教育者を輩出してまいりましたが、こうした伝統と遺産を継承しつつ、世界最高水準の専門教育を行い、国外の芸術機関との交流等によりグローバルな視野を養い、音楽をもって社会に貢献出来る人材を育成することを教育目標にしています。この目標に則り、下記の7点を実践すべく作成された教育プログラムを修め、卒業要件単位124単位以上を修得したものに対し、学士の学位を授与します。
1. 学生が専攻する分野における、専門的かつ応用性のある技術、知識、音楽性を身につける。
2. 学生の専攻分野と密接に関わる楽器または声楽を修得する。
3. 音楽に携わる者としての基礎的な音楽性、読譜力、西洋音楽の基本的な語法を体得する。
4. 音楽に携わる者として不可欠な基礎知識、理論、技法を身につける。
5. 芸術全般、歴史、文化、社会にわたる幅広い知識を養う。
6. 音楽を取り巻く文化的環境を理解し、世界の音楽家とコミュニケーションをとるために必要な言語能力を身につける。
7. 上記6項目の成果を総合し、専攻する分野における表現行為として集大成する。
(平成29年度から)